麻酔が痛いと歯の治療も受けたくないものです。表面麻酔により麻酔針の刺入点が痛くないようにしてから、痛点を避けて極細の針を使用してゆっくり麻酔薬の圧がかからないように麻酔をします。
歯科治療は「痛い」というイメージがありますが、現代の歯科技術においては、そのようなことはだんだんと少なくなってきています。当院では、なるべく痛みを軽減するための以下の対策を行っています。
最初の針の「チクッ」とした刺激を軽減させるために、注射の前に、歯ぐきの表面に麻酔ジェルを塗り、表面麻酔をします。
その後、一番細い数値の針を使用した「電動麻酔注入器」により、麻酔液を一定の速さでゆっくり注入していきます。人間の手の注射、どうしても力の加減圧と麻酔液の注入量が一定でないためです。
極細針…一番細い数値のものを使用します。
虫歯とは、口腔内に発生したプラーク(歯垢:細菌の塊)によって、歯が溶かされる病気です。虫歯によって溶けた歯は、自然治癒することがありません。それどころか放置することで悪化し、最終的には歯を失うことにもつながるのです。
そんな事態を避けるためにも、虫歯は予防が重要になります。たとえ虫歯になってしまったとしても、早期発見によって容易に治療することができるのです。
虫歯は放置することで進行し、5つの段階を経て最終的には歯を失うことになってしまいます。虫歯を治療するためには、できるだけ早期の発見と治療が重要です。下記の表を参考に、自分自身の歯の状態を確かめてみましょう。
●虫歯の進行
症状 | 治療法 | |
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脱灰(C0) | 最初期の虫歯です。痛みはまったくありませんが、歯の溝がうっすらと黒っぽくなっていることがあります。 |
この段階の虫歯であれば、正しいブラッシングによって治癒することが可能です。 |
エナメル質の虫歯 (C1) |
虫歯が進行し、歯の表面にあるエナメル質が溶けた状態です。痛みはありませんが、この状態から自然治癒することはないため、治療が必要になります。 |
治療法としては、虫歯の部分を削って詰め物をするのが一般的です。 |
象牙質の虫歯 (C2) |
エナメル質の奥にある象牙質まで虫歯が進行した状態です。この段階から冷たい飲み物や食べ物によってしみるようになります。 |
虫歯の部分を削って詰め物(インレー)をする治療法が採られます。 |
神経まで進行した虫歯(C3) | 虫歯が象牙質を通り抜けて、その奥にある神経にまで進行した状態です。ここまで進行してしまうと、常に激しい痛みを感じるようになり、神経を除去する必要が出てきます。 |
神経を除去してから被せ物(クラウン)を装着するのが一般的です。 |
歯根まで進行した虫歯(C4) | 虫歯が歯根まで達してしまった状態です。ここまで進行してしまうと化膿を引き起こし、抜歯しなければならなくなります。 |
抜歯後は入れ歯やインプラントによって失った歯を補います。 |
インレーとは、小さい虫歯などで削った部分を補填するもので、一般的には「詰め物」といった呼ばれ方をしています。比較的小さな虫歯の場合に使用します。
●インレーの種類
名称 | 保険インレー | ハイブリッド インレー |
ゴールド インレー |
オールセラミック インレー |
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イメージ | ||||
見た目の自然さ | ★ | ★★★ | ★★ | ★★★ |
変色しにくさ | ★ | ★★ | ★★★ | ★★★ |
すり減りにくさ | ★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ |
体への優しさ | ★ | ★★ | ★★★ | ★★★ |
素材 | 保険適用金属 | セラミックスとプラスチックの特性を持つ新素材 | 高カラット金合金 | 100%セラミックス |
メリット | 保険適用内でできる |
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デメリット |
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金属のため目立つ |
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費用 | 保険 | 30,000円 | 大白歯 40,000円 小白歯 30,000円 |
40,000円 |
クラウンとは、虫歯の治療などで歯を削った後に被せる人工の歯のことで、一般的には「差し歯」や「被せ物」といった呼ばれ方をしています。
比較的小さな虫歯の場合はインレー、詰め物による治療を行いますが、大きな虫歯や根管治療をした後は、詰め物ではなくクラウンによる治療となることが多くなります。
●クラウンの種類
名称 | クラウン | 硬質レジン 前装冠 |
ゴールド クラウン |
メタルボンド | オール セラミック クラウン |
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イメージ | |||||
見た目の自然さ | ★ | ★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ |
変色しにくさ | ★ | ★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
すり減りにくさ | ★ | ★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
体への優しさ | ★ | ★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
素材 | 保険適用金属 | プラスチック +保険適用金属 |
高カラット金合金 | セラミックス+純金 | 100% セラミックス |
メリット | 保険適用あり | 前歯は保険 |
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デメリット |
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年月が経つと変色や着色が目立つ |
金属のため目立つ | 色調はオール |
割れやすい天然歯より硬いため、咬み合う歯を傷つけることがある |
費用 | 保険 | 保険 白歯は保険料で 40,000円 |
大白歯 60,000円 小白歯 40,000円 |
90,000円 | 120,000円 |
合わない入れ歯でガマンしていませんか?
合わない入れ歯のまま放置すると、口腔内にキズができて痛みが出てくるだけではなく、全身の不調へとつながります。少しでも入れ歯の不調を感じたら、なるべく早めに受診することをお勧めします。
たにぐち歯科では、新たに入れ歯を作られる方はもちろん、他院で入れ歯を作られた患者様にも調整を行いきちんとフィットする適切な入れ歯をご提供します。
保険で作製できる入れ歯から、違和感が少ない金属床の入れ歯、目立たない入れ歯など患者さんの症状に合わせてご希望に沿った治療をいたします。
●入れ歯の種類
名称 | 部入れ歯 | 総入れ歯 | |||
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プラスチック (保険) |
スタンダード タイプ |
金属のバネがない 審美タイプ (ノンクラスプ デンチャー) |
プラスチック | 超硬質 コバルトクローム合金 |
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保険 | スタンダード タイプ |
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イメージ | |||||
丈夫さ | ★ | ★★★ | ★★ | ★ | ★★★ |
快適さ | ★ | ★★★ | ★★★ | ★ | ★★★ |
熱の伝わり | ★ | ★★ | ★ | ★ | ★★ |
食べ物の味わい | ★ | ★★ | ★ | ★ | ★★ |
軽さ | ★★ | ★★ | ★★★ | ★★ | ★★ |
トータル評価 | ★ | ★★ |
★★ |
★ |
★★ |
メリット | 保険では材料やデザインに制限があります。全てプラスチックのため分厚くなり、快適さが損なわれたりしますが噛むという入れ歯の基本的な機能については変わりません。 |
永く入れ歯材料として使用され信頼性実績も高い材料です。 |
柔軟性のある特殊な歯科用プラスチックを使用した最近の入れ歯。外から見えない部分に金属を使用することで強度を確保します。 | 保険では材料やデザインに制限があります。全てプラスチックのため分厚くなり、快適さが損なわれたりしますが噛むという入れ歯の基本的な機能については変わりません。 |
永く入れ歯材料として使用され信頼性実績も高い材料です。 丈夫さや薄さを追い出し自然に近い装着感が得られます。 |
費用 | 保険 | 250,000円 クラスプ1本 +10,000円 |
片側のみ 70,000円 片側+前歯 100,000円 両側+前歯 130,000円 |
保険 | 250,000円 |
●歯を失った時の各治療の特徴
ブリッジ | 入れ歯 | インプラント | |
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対応方法 | 失った歯の両側の歯を削り、冠を橋渡しすることによって失った歯を補う方法。 | 失った歯の周囲の歯に金属の留め金をつけて、取り外しの人工の歯を留める方法。 | 歯の根の代わりになるチタンの棒を骨に埋め込み、その上に歯をかぶせていく方法。 |
メリット |
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デメリット |
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虫歯や歯周病などの理由で歯を抜いてしまった、入れ歯にしているけども歯ぐきが痩せてきて合わなくなってしまった。
歯を失った方なら誰もが、見た目がきれいで、自分の歯のようにものを噛んで食べたいと望んでいると思います。
●自分の歯のような感覚
そこで登場するのが、インプラントです。
インプラントとは、歯を失ってしまった所に人工の歯を埋め込む治療法です。
失った歯を補う方法としては、入れ歯・ブリッジなどありますが、ブリッジの場合は両隣の歯を削らなければいけませんし、人工の歯の裏側に食べかすなどが入ったりすることで、口の中が不衛生になったり、虫歯になりやすくなります。
入れ歯の場合、口の中の違和感が強く、硬い食べ物などが食べづらくなってしまいます。
インプラントでは、他の歯を削らずに修復することができるだけでなく、固定されているのでご自身の歯と同じように噛むことができます。また、見た目が自然なので違和感がありません。
●当院では、インフォームドコンセントを重視しています。
術前診断にCTを使用した3次元での診断を行い、エックス線では難しかった口腔内の重要な組織や血管・神経の正確な位置を把握します。これによって、より安全で正確なインプラント治療をご提供することが出来ます。
インプラント治療は他の歯にダメージを与えずに噛む力を回復できる、優れた治療ですが、治療費が自己負担で高額・メンテナンスが大変などデメリットがあるのも事実です。患者さまに分かりやすくご説明をさせていただきますので、疑問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。患者さまが納得された上で治療を開始となります。
またインプラント治療が完了しても、メンテナンスをしっかりと行っていかなければ、意味がありません。定期的にメンテナンスを行い、インプラントの周囲に炎症が起きてないか、上部構造の人工の歯が緩んでないか、噛み合わせは問題ないかのチェックを行いましょう。
まず、矯正治療とは、歯の性質を利用して歯に矯正装置を装着し、歯に一定の力を持続的にかけて少しずつ動かすことで、悪い歯並びや噛み合わせを治すのが歯列矯正です。
歯並びが悪いと、次のような障害がおこります。
● 食べ物をうまく噛めない(咀嚼機能障害)
● 歯が磨きにくいために虫歯になりやすく、口臭の原因にもなる
● 歯槽膿漏(歯周病)になりやすい
● 言葉がはっきりとしない(発音障害)
● 外見の悪さから劣等感におちいる(心理的障害)
以上の障害で見逃してはならないのが心理的障害です。
他人とちがう咬み合わせや、外見の悪さを気にして、心理的に劣等感におちいる人も少なくありません。
したがって、きれいな歯並びに治すことは口元を美しくするばかりでなく、うまく噛め、うまく話せるようにし、虫歯や歯周病を防ぐために、ひいては心理的発達をもたらすために必要なことです。
問診・視診などを行い、検査・治療についてのおおよその説明を行います。
適切な治療方針を立てるために、レントゲン撮影、歯型などをとります。
レントゲンや歯型から得られたデータを分析し、診断します。
この診断をもとに、これからの治療方針、治療期間、治療費のお支払い方法などについてお話します。
いよいよ治療開始です。治療を成功させるためには、何よりも患者さん本人と保護者の協力が必要です。歯磨きをよくすること、指示された器具を使うこと、約束の時間を守ることなどが大切です。
人によってその期間はちがいますが、歯を移動するのに大体2~3年、その後、歯を保定(動かした歯を安定させること)するのに1~2年かかります。なかにはそれ以上の期間を必要とする場合もあります。
このように長い期間を必要とする理由は、矯正治療が、不正な関係にある上下の顎の成長を正常な軌道にのせたり、歯の生えかわる時期におこってくる咬み合わせの不正を正常な方向に誘導することを目的としているからです。
そして、顎の骨の中に植えられているは歯を、そのまわりの部分に損傷を与えないように、徐々に移動するので時間がかかるのです。
一般的に矯正治療には、健康保険が適応になりません。以下の費用がかかります(別途、消費税がかかります)。
矯正治療には専門的な知識・技術が必要です。信頼できる矯正歯科医をホームドクターにすることが大切です。
どうぞお問い合わせください。
1. 初診相談料 | 3,000円 |
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2. 検査料・診断料 | 検査料 15,000円 診断料 15,000円 |
3. 矯正施術料 |
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4. 保定装置料 | 15,000円(片顎) |
5. 処置および調節料 | 3,000円~5,000円 ※装置の調節あるいは経過管理のために治療ごとにかかる費用です。 |
●子供のフッ素塗布
お子さんの歯はムシ歯になりやすく、永久歯に影響を与えることがありますので早いうちからの予防がとても大切です。
フッ素は、歯磨きで取り残された歯垢の中のムシ歯菌の働きを弱めたり、歯質を強くするなどの効果があります。
毎日の歯磨きと、フッ素を併用することでお子さんの大切な歯を守ってあげましょう!!
京都市の方は母子手帳に補助金支給の受診票がついています。これを利用されるとフッ素塗布にかかる費用が京都市の負担になります(1回のみ)。
※記載している値段は全て税別表記となります。
※ご相談の際にはご予約いただくようお願いいたします。